ランドセン錠(クロナゼパム)の効果・効能は?チック症、トゥレット症候群患者にも処方される薬
ランドセン錠(クロナゼパム)は元々はテンカンという病気に悩まされている人に対して処方されていたのですが
今回はこの薬に関してお話していきたいとおもいます
もともとはてんかんの治療薬
てんかんの症状としてあるのが、
- 突然の全身痙攣
- 異常行動
- 意識不明
このような症状があるのですが、クロナゼパムは難治性のてんかんにも効果があるくらい非常に有効な薬なんですよね。
これは痙攣してしまう症状や、神経の興奮を抑える効果があるということなんです。
つまりチック症やトゥレット症候群の運動チックの症状でもある、手足を小刻みに動かしてしまうなどの症状を抑えることができるということなんですよね。
ベンゾジアゼピン系の薬である
クロナゼパムはベンゾジアゼピン系の薬に分類されます。
同じように分類されている薬として
- デパス
- ハルシオン
- リスミー
などがありますが、これらの薬は不眠症に悩まされている人が飲むような薬ですよね。
神経の興奮を鎮め、精神的にリラックスさせることができ、痙攣さえも鎮めるというのがクロナゼパムです。
元々は抗不安薬でもあったので、鬱病やパニック障害に悩まされている人にも処方されることがあります。
- リスペリドン
- ハロペリドール
チック症に悩まされているとこれらの薬が処方されることがありますが、これらは「脳内のドーパミン」に作用する薬なのですが、
クロナゼパムはドーパミンには作用しない薬なのですよ。
チック症、トゥレット症候群の症状を抑える薬ということは一緒なのですが作用する部分が違うということですね。
メリットとデメリット
では次にメリットとデメリットについてお話していきたいと思います。
クロナゼパムは効果があるのですが作用する力は強力ではないためにハロペリドールとは異なり副作用にはなりにくいです。
またクロナゼパムは即効性があるというのと、効果が持続しやすいというメリットがあるのですが、
これは同時にデメリットでもあるのです。
飲んでから約2時間で効果を実感することができるのですが、作用は10時間から24時間程度まで続くので
その間はずっと薬が効いている状態になってしまうんですよ。
神経の興奮を鎮め、不安を感じなくなる効果が持続するのは良いのですが、その変わりに朝に服用したら1日中集中力や注意力が低下してしまうというリスクもあるのです。
確かに効果が持続する時間は長いのですがこの薬を飲めばチック症やトゥレット症候群の症状が出ないか?
といわれたらそんなことはないというのは現状です。
あくまでも軽減することができるだけ!ということを覚えておいてくださいね
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