子供のチックから強迫観念が生まれてきたら大人はどのように対応する?
強いこだわりが生まれて来る強迫観念はチック症が悪化すると出てくることがあります。
この強迫観念によってそれを拭い去るようにチックの症状が悪化したり、強迫行為が激しくなったりするのです。
そのときに大人はどのような対応をすれば良いのか、お話していきますね。
日常生活に支障がでることもある
こだわりが多いとその分、行動の範囲が狭くなることは簡単に想像出来ますよね。
そしてそのこだわりが強く成りすぎてしまうと日常生活に支障で出るようになるのです。
外から帰宅したときに、1時間以上手を洗わないとばい菌を落とすことができないという観念に囚われてしまうと手がぼろぼろで皮膚が剥けてしまい、肉が見えていたとしてもそれを止めることはできません。
外に出たら良くないことが起きるという観念に囚われると学校にいくこともできませんし、
たとえ家の中が火事になったとしても外に出ることを断固拒否するようになるでしょう。
ここでやっかいなのは無理矢理止めてもパニックに成り症状が悪化する危険性があるということなのです。
心配がってしまい、無理に身体を固定し離さないように拘束しても無駄に終わる可能性があります。
なのでチック症から生まれて来る強迫観念に対してはより冷静に柔軟に対応することが求められるのですね。
しっかり説明(しつけ)する
強迫観念に囚われている時に、そんなに危険なものではないと心配する必要はないことを伝えます。
手を異常なまでに洗ってしまうのであれば、そんなに真剣に洗わないでたった5分くらいすれば菌は全部落ちるから安心して!
と心配そうな顔をするのではなくにこやかに諭すのです。大人が心配している姿を子供に見せるのはあまり良くないので
ゆっくりした口調で滑らかに言ってみてください。
しっかりと論理的に説明したのにも関わらず症状が改善しない場合は、学校の先生からも言ってもらいましょう。
親だと少し距離感が近いために子供に言っても言う事を聞かないことがありますので、「先生」という権威を使うことは非常に効果的です。
担任の先生でも良いですし、怖いと評判の先生に代わりに説明してもらうのも非常に効果的な方法です。
信用があり、権威性が高い人からの言葉の方が子供には効果があるのでぜひ学校関係者に頼んでみてはいかがでしょうか?
不安に巻き込まれないように
チックにも強迫性にも悩まされているときは子供は精神的に不安定になりがちです。
その不安に大人は巻き込まれないようにしっかりと対応することが求められます。
なので温かいまなざしで見守ることは必要ですし、放っておいてもなにも起こらないと本人に気づかせるように意識していきましょう。
大人が毅然とした態度を取れば、症状もきっと和らいでくるはずですからね。
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